第54類 国内分類例規

出典:税関Webサイト 関税率表解説・分類例規を元に作成
54 類 5404.19 1.X-ray thread 本品は、横断面の最大寸法が0.8 ミリメートルで、10,000 デシテックスの均質、柔軟な黒色の 単繊維であり、重量比で42%のポリウレタンと58%の硫酸バリウムから成る。 本品は、手術用ガーゼの製造の際にたて糸の一本として交えるために使用される。本品に含有 されている硫酸バリウムがX線を透過させ難いことを利用して、手術の際にガーゼを体内に置き 忘れているかいないかをエックス線検査により容易に知ることができる。 本品は、硫酸バリウムのX線に対する不透過性を利用する物品であるが、関税率表解説第30.06 項によると、第3006.30 号に属するエックス線検査用造影剤は注射又は経口投与により体内器官 の検査に使用する薬剤であり、本品のように織物のたて糸用に作られた繊維とは性格が異なるの で、本品は、第3006.30 号には属しない。 本品は、その形状から、67 デシテックス以上のもので、横断面の最大寸法が1ミリメートル以 下の単繊維であり、かつ、繊維としての特性を与えているのはポリウレタンであるので、通則3 (b)によりポリウレタン系の単繊維として本号に属する。 5408.21~5408.24 1.シノン(商標名)織物 本品を構成する繊維は、天然たんぱく質(ミルクカゼイン)とアクリロニトリルを溶液状態に おいて結合した高分子物質を湿式法で紡糸した長繊維である。天然たんぱく質とアクリロニトリ ルとの結合様式は、製造者の資料によると、天然たんぱく質を構成しているアミノ酸のうち、チ ロシン、アルギニン、リシン、ヒスチジン、トリプトファン、シスチン等の部分に末端基として 存在しているフェノール性水酸基、アミノ基、メルカプト基、グアジニノ基等にポリアクリロニ トリルをグラフト重合させたものであり、両者の構成比は、重量割合で天然たんぱく質部分30%、 ポリアクリロニトリル部分70%と推定されている。繊維の構造上、結晶部分はポリアクリロニト リルで構成され、非結晶部分は天然たんぱく質とポリアクリロニトリルとから構成されており、 結晶部分は繊維に対し強度、伸び等の機械的特性を附与し、非結晶部分は繊維に光沢性、ドレー プ等の官能的特性及び染色性を附与している。 第54 類の注1(a)によれば関税率表上合成繊維として取り扱われる物品は、有機単量体の重 合により製造した繊維に限られる。 本品を構成しているシノン繊維は、天然有機重合体であるたんぱく質と有機単量体(アクリロ ニトリノル)の重合物であるポリアクリロニトリルとのグラフト重合により製造した繊維である ので、本品は上記の合成繊維には該当せず、第54 類の注1(b)に規定する天然有機重合体を化 学的に変化した繊維に該当する。 したがって、本品は、合成繊維以外の人造繊維(再生繊維及び半合成繊維)の長繊維織物とし て本号に分類する。