焼却トイレ
説明
本品は、排せつ物をLPガスで燃焼させて処理する機構を有する便器であり、下水道が整備されていない家庭、山小屋等において使用される。
本品は、縦40センチメートル、横60センチメートル、高さ30センチメートルの洋式便器の外観を有し、鉄鋼製のハウジングに人造プラスチック製の便座とふたを取り付けたもので、ハウジングには鉄鋼製のガスバーナー及び排気用ファン、電気点火装置、自動タイマー等を内蔵している。
本品は、ふたを開けると自動的に排気用ファンが始動するようになっており、用便後ふたを閉じて、汚物の燃焼に必要な時間(5分~30分)をあらかじめセットした自動タイマーのボタンを押してガスバーナーに点火する。ハウジングの下部に設置された網状の火格子に堆積した汚物は焼却され、生じたガスはファンにより外部に排出される。
本品は、ガスバーナー、排気用ファン、点火装置等の機械装置を自蔵した洋式便器である。本品の機械装置のうち、本品に重要な特性を与えている構成要素は排せつ物を燃焼する装置であると認められる。
また、第84.17項の炉は、工業用又は理化学用のものに限定されており、また、第84.19項の機器からの家庭用のものが除かれている。
本品は、家庭において使用する型式のものであり、家庭用の燃焼装置付き鉄鋼製品として本号に分類する。