国内分類例規

Kodak chemical recovery cartridge

HSコード
説明
本品は、フィルム及び印画紙の定着処理において液中に溶けた感光乳剤中の銀を金属置換法により回収する装置に使われる。装置は循環ユニットと本回収カートリッジから成り、(下図参照)回収カートリッジは、直径約35センチメートル、高さ約50センチメートルの鉄製ドラム中にスチールウールを充てんし、中心部に直径約3センチメートルの溝がある。 回収処理方法は、1分間300ccを超えない程度定着液を注入し、イオン化列の高低を利用してイオン化の高いスチールクールの鉄分を液中に溶解せしめ、それと引替えに金属銀を沈殿させ、銀を回収された液は、オーバーフローにより上部の排水口から排出される。この作業は、オーバーフローした液に銀の存在が確かめられるまで続けられ、銀が検出されれば新しいカートリッジと交換される。使用後のカートリッジ中のスチールウールのほとんどは溶解し、銀は、コロイド状となって沈殿している。 なお、沈殿した銀は、さらに精製工程にかけられ、1カートリッジより約3.1キログラムの銀を回収することができる。 本品は鉄鋼のウールを容器に収めたもので、溶液中の銀を回収するのに使用されるが、当該ウールはその過程において消耗し、他になんらの機構も有しないので第84.21項のろ過機とは認め難い。本品は鉄鋼のウールを収めた容器により銀回収器として使用され、また使用後は容器ごと交換されることから一種の鉄鋼製品として本号に分類する。
出典
税関Webサイト 国内分類例規
https://www.customs.go.jp/tariff/kaisetu/data2/73rd.pdf
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