事前教示事例

酸化亜鉛を含有するダスト

製鉄副産物から、リサイクル原料(高炉原料)を取り出した際の酸化亜鉛を多く含む二次ダスト(粗酸化亜鉛)

貨物概要
原料:製鉄副産物(高炉ダスト、転炉ダスト、各種工程で生ずる汚泥など)
製法:製鉄副産物→回転炉床炉で還元処理(RHF法)→①気化し、集塵機で集められた二次ダストを取得→包装
(RHF法→②還元鉄を多く含むペレット取得→製鉄原料として高炉へ)
成分:酸化亜鉛を主体とした混合物
性状:粉末
用途:亜鉛精錬の原料
包装:フレキシブルバッグ
補足:原料である製鉄副産物を高炉原料としてリサイクルするには、副産物に多く含まれた亜鉛が阻害となるため、亜鉛を気化させて除去すると、高炉原料となる②が得られ、リサイクル原料として高炉に投入される
二次ダストである本照会貨物①は酸化亜鉛を多く含むことから亜鉛精錬原料としてリサイクルする
税番
分類理由
本品は、鉄鋼製造に際して発生するダスト等から、さらに鉄鋼製造原料となり得る成分を取り出す際に発生する酸化亜鉛を含有するダストである。本品は、輸入後、亜鉛の精製に使用されるものであり、製鋼煙灰等を原料とし、回転炉床炉による還元処理の際に生じたものであることから、関税率表第26類注3(a)、同表第26.20項及び同表解説第26.20項の規定により、上記のとおり分類する。
出典
税関Webサイト 事前教示回答事例
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki_search/bunrui/J1/25/J12500213.htm
を加工して作成
登録番号
125000702
処理年月日
2025年3月21日